この記事では、地方競馬 全15場の売上と特徴を、コロナ前とコロナ後で比較しながらわかりやすく解説します。
競馬場ごとの売上と特徴を知る事で、取捨選択の幅も広がり、あなたにオススメの競馬場も見えてくるので、競馬が今よりもっと面白く感じるようになるかもしれません。ぜひ最後まで読んでみて下さい。
「馬を選ぶ前に、競馬場を選ぶ」ってことだウマね
そうそう、意外と忘れがちだけど「競馬場選び」こそ、プロの間でもかなり重要視されてるからねっ
中央競馬と地方競馬の違い
中央競馬は変則開催時を除いて、基本的には土日のみで競馬が行われますが、地方競馬は365日どこかしらの競馬場で競馬が行われています。
日本国政府が資本金を全額出資している特殊法人で農林水産省の外郭団体。
各競馬場のある都道府県や市町村が主催している
中央競馬と地方競馬では、運営に使えるお金の規模がそもそも違うので、どうしても中央競馬の方がレースや設備、競走馬の面で優位に立ちやすく、人も集まりやすいので売上も伸びやすい傾向にあります。
レース賞金も高額な設定が多いから、馬も集まりやすいんだウマね
そうだね、国内最高賞金レースは中央競馬の「有馬記念」と「ジャパンカップ」で、なんと4億円なんだよっ(日本ダービーの2倍の額)
中央競馬と地方競馬の全体売上
競馬場の数では地方競馬の方が多いのですが、中央競馬は地方競馬の3倍以上の売上を上げています。中央競馬は、お手入れに多大な手間とお金がかかる芝を全面的に取り入れて差別化を図っているのが、大きな売上に貢献しているとも言われています。
芝の扱いの難しさに関しては、JRA馬場土木課が完全協力して出版された書籍が、異例の大ヒットを記録したことが有名ですよね。
私も読みましたが、うーん、やはり地方競馬の現状での売上状況から見ると、地方競馬全体で芝を導入するのは少し難しそうかなと感じました。馬券にも活かせそうな要素が数多くあるので気になる方がいたらぜひ一度読んでみる価値はありそうです。
たしか地方競馬にも、盛岡競馬場にだけ唯一の芝コースがあるよね?
あるにはあるんだけど、中央競馬みたいに頻繁に使用は出来なくて、一日1~2レースが限度だから大変みたいだよ
地方競馬の売上ランキング
上部の灰色部分「売上・開催日数・入場者数・ネット投票率」のタブはいずれもクリックタップできます。切り替えながら色々と見比べてみましょう。
↓
地方競馬の売上はご覧のように各競馬場によってかなり大きな差があります。
やっぱ大井競馬場の売上がすごいんだウマね
売上だけじゃなく、競馬場によって特徴も色々あるから、競馬場ごとで「どういう人にオススメなのか」をお話ししていこうと思います
1位 大井競馬場の売上と評価
オススメ度 | 4.5 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 東京大賞典(GⅠ) 1億円 帝王賞(JpnⅠ) 8000万円 ジャパンダートダービー (JpnⅠ) 6000万円 |
売上額 | 1789億7006万5940円 |
開催日数 | 98日 / 年 |
入場者数 | 3万1758人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.7% |
売上 | 1446億9876万1700円 |
開催日数 | 96日 / 年 |
入場者数 | 62万0157人 / 年 |
ネット投票率 | 69.2% |
大井競馬場の所在地は、東京都品川区にあります。変則開催時を除いて、基本的には南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)内でのローテーションで月に1度ペースで月~金曜日に開催されています。
地方競馬の中でもたくさんの入場者数を集める競馬場として有名で、コロナ前は入場者数が地方競馬で1位でした。
大井競馬場は、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)の内のひとつで、売上頭の競馬場ということもあり、大手競馬新聞などでも情報が豊富で、予想する上での材料が多いと言えます。
現在はコロナの影響で、開催日数はほぼ変わりませんが、入場者数は約20分の1と激減しています。ですが、それでもネット投票での爆発的な人気によって売上を更に伸ばしています。
また大井競馬場には中央競馬に対抗した大きな賞金額のレースが多く、地方競馬版の「有馬記念」に匹敵する年末の東京大賞典(GⅠ)や、地方競馬版の「宝塚記念」に匹敵する上半期締めの帝王賞(GⅠ)、地方競馬版の「日本ダービー」に匹敵するジャパンダートダービー(JpnⅠ)などが開催されています。
別の地方競馬場から成績が良い馬が転入してきたり、中央競馬からの繰り下がりでの転入など、地方競馬の中ではハイレベルな馬が集まりやすいので、初心者さんにも予想がしやすく、特に地方競馬が初めてという、
地方競馬デビューの人に最もオススメの競馬場です。
1~3月は昼開催、4月~12月はナイター開催となってます
2位 園田競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.5 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP4) | 兵庫チャンピオンシップ (JpnⅡ) 3500万円 兵庫ジュニアグランプリ (JpnⅡ) 3000万円 兵庫ゴールドトロフィー (JpnⅢ) 3000万円 園田金盃(重賞) 3000万円 |
売上額 | 944億8323万4400円 |
開催日数 | 122日 / 年 |
入場者数 | 17万7403人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.4% |
売上 | 747億9185万1400円 |
開催日数 | 163日 / 年 |
入場者数 | 36万7778人 / 年 |
ネット投票率 | 77.8% |
園田競馬場の所在地は、兵庫県尼崎市にあります。変則開催時を除いて、兵庫県内の競馬場(園田、姫路)の中から、園田3:姫路1の割合で年間スケジュールが組まれ、毎週開催されます。開催中は火~木曜の3日間が基本となっています。
地方競馬の中でも開催日数が多い競馬として有名で、コロナ前は開催日数が地方競馬で1位でした。
園田競馬場は、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)に負けず、頻繁に開催してるからこそ、大手競馬新聞などでも力を入れて現地の情報を集めてくれているところもあるので、予想する上での材料はある程度揃っていると言えます。
現在はコロナの影響で、開催日数が約4分の1ほど目減りし、入場者数も約半分となりましたが、それでも売上は伸びているので、
南関からステップアップしたい人にオススメの競馬場です。
5月~11月初旬ぐらいまでは、毎週金曜日がナイター開催の日となってます
3位 高知競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 黒船賞(JpnⅢ) 3000万円 高知県知事賞(重賞) 2000万円 高知優駿(重賞) 1600万円 |
売上額 | 939億0549万0600円 |
開催日数 | 109日 / 年 |
入場者数 | 5万6439人 / 年 |
ネット 投票率 | 97.2% |
売上 | 496億4369万3100円 |
開催日数 | 108日 / 年 |
入場者数 | 7万8132人 / 年 |
ネット投票率 | 92.5% |
高知競馬場の所在地は、高知県高知市にあります。変則開催時を除いて、基本的には中央競馬に日程を合わせた毎週土日の開催となっており、中央競馬からの橋渡しの「ナイター競馬」として存在感を表しています。
地方競馬の中でもネット投票率が多い競馬として有名で、コロナ前はネット投票率が地方競馬で1位でした。
高知競馬場は、週刊少年ジャンプで連載されていた「みどりのマキバオー」の続編である『たいようのマキバオー』の舞台や、ウマ娘人気で更に知名度を広げた、113戦0勝の『ハルウララ』の舞台となっている競馬場です。
キャラクターによって認知度がある競馬場という一方で、競走馬のレベルの面では、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
現在はコロナの影響で、入場者数を少し落としていますが、元々ネット投票で支えられていた競馬場ということもあり、更にウマ娘人気の相乗効果もあって売上は2倍に伸びているので、
南関では物足りない中級者以上の人にオススメの競馬場です。
競馬で初の「1年中ナイター開催※1」をやり始めたのが高知競馬場です。
※1…1月~3月中旬は1時間繰り上り。開催日によって変動となることがあります
4位 川崎競馬場の売上と評価
オススメ度 | 4.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 川崎記念(JpnⅠ) 8000万円 全日本2歳優駿(JpnⅠ) 4200万円 エンプレス杯(JpnⅡ) 4000万円 |
売上額 | 931億9844万0340円 |
開催日数 | 62日 / 年 |
入場者数 | 9712人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.3% |
売上 | 747億1661万2510円 |
開催日数 | 64日 / 年 |
入場者数 | 38万2314人 / 年 |
ネット投票率 | 70.5% |
川崎競馬場の所在地は、神奈川県川崎市にあります。変則開催時を除いて、基本的には南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)内でのローテーションで月に1度ペースで月~金曜日に開催されています。
川崎競馬場は、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)の内のひとつで、中央馬の出入りも多いということもあり、大手競馬新聞などでも情報が豊富で、予想する上での材料が多いと言えます。
また川崎競馬場にも、大井競馬場のように中央競馬に対抗した大きな賞金額のレースがあり、2歳のダート路線では貴重な地方競馬版の「朝日杯フューチュリティステークス」や「阪神ジュベナイルフィリーズ」に匹敵する年末の全日本2歳優駿(JpnⅠ)や、ダートの世界最強を決めるドバイワールドカップの前哨戦となっている川崎記念(JpnⅠ)などが開催されています。
一時期、川崎競馬でのコロナ感染による開催取り止めが話題となり、入場規制などを強化したためか、入場者数が約40分の1にまで大きく落ち込みましたが、ネット投票で盛り返して売上は伸びているので、大井競馬場と同じように、
地方競馬デビューの人にオススメの競馬場です。
大井競馬場と同じで「1~3月は昼開催、4月~12月はナイター開催」となってます
5位 船橋競馬場の売上と評価
オススメ度 | 4.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | かしわ記念(JpnⅠ) 8000万円 ダイオライト記念(JpnⅡ) 4000万円 日本テレビ盃(JpnⅡ) 3500万円 |
売上額 | 840億7680万4290円 |
開催日数 | 59日 / 年 |
入場者数 | 0人 / 年 ※1 |
ネット 投票率 | 92.3% |
売上 | 628億4390万0870円 |
開催日数 | 56日 / 年 |
入場者数 | 19万9521人 / 年 |
ネット投票率 | 72.3% |
船橋競馬場の所在地は、千葉県船橋市にあります。変則開催時を除いて、基本的には南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)内でのローテーションで月に1度ペースで月~金曜日に開催されています。
コロナ前は、南関東エリアで最も高いネット投票率となっていました。
船橋競馬場は、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)の内のひとつで、中央馬の出入りも多いということもあり、大手競馬新聞などでも情報が豊富で、予想する上での材料が多いと言えます。
また船橋競馬場にも、大井競馬場や川崎競馬場のように、中央競馬に対抗した大きな賞金額のレースがあり、中央競馬の「フェブラリーステークス(GⅠ)」と同じ距離のかしわ記念(JpnⅠ)が開催されています。
2021年度は船橋競馬場の大規模改修工事のため無観客競馬となっていて、入場者数が0人となってしまいましたが、ネット投票での支持は厚く売上は伸びているので、大井競馬場や川崎競馬場と同じように、
地方競馬デビューの人にオススメの競馬場です。
高知競馬場に続いて「1年中ナイター開催※1」となっています。
※1…1月~3月中旬は1時間繰り上り。開催日によって変動となることがあります
6位 浦和競馬場の売上と評価
オススメ度 | 4.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 浦和記念(JpnⅡ) 4000万円 さきたま杯(JpnⅡ) 3500万円 ゴールドカップ(SⅠ) 3100万円 |
売上額 | 665億9224万2620円 |
開催日数 | 58日 / 年 |
入場者数 | 2万4572人 / 年 |
ネット 投票率 | 89.3% |
売上 | 556億1414万5640円 |
開催日数 | 56日 / 年 |
入場者数 | 21万1178人 / 年 |
ネット投票率 | 69.6% |
浦和競馬場の所在地は、埼玉県さいたま市にあります。変則開催時を除いて、基本的には南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)内でのローテーションで月に1度ペースで月~金曜日に開催されています。
地方競馬の中で数少ない、ナイター開催がまだ実現出来ていない競馬場の一つで、人気の南関東エリアでは唯一、ナイター開催が無い競馬場です。パチンコ屋さんで言うところの、仕事帰りのサラリーマン層が獲得できないので、その分、売上で他の南関東競馬にやや遅れとってしまっている感があります。
ですが浦和競馬場は、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)の内のひとつで、中央馬の出入りも多いということもあり、大手競馬新聞などでも情報が豊富で、予想する上での材料が多いと言えます。
また浦和競馬場には、現状では最も大きな賞金額となるJpnⅠのレースありませんが、その分、馬にとって陽の明るい内に、のびのびと走りやすい環境が整っているためか、地元の馬が活躍しやすく、他の南関東競馬と比較すると、人気通りの堅い決着になることが多いと感じます。
現在はコロナの影響で、入場者数が約10分の1となっていますが、それでも平日の日中に南関東競馬の馬券が買えるということもあり、年配の根強い入場者さんが下支えしてくれて売上は伸びているので、
日中から競馬を楽しみたい人に最もオススメの競馬場です。
平日にポカポカの日差しを浴びながら現地観戦できるのがお気に入りで、私も駆け出しのころによく行ってました
7位 名古屋競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 名古屋グランプリ(JpnⅡ) 3200万円 かきつばた記念(JpnⅢ) 2200万円 名古屋大賞典(JpnⅡ) 2200万円 |
売上額 | 621億1040万1100円 |
開催日数 | 115日 / 年 |
入場者数 | 10万4343人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.4% |
売上 | 380億8832万9100円 |
開催日数 | 108日 / 年 |
入場者数 | 14万5421人 / 年 |
ネット投票率 | 78.7% |
名古屋競馬場の所在地は、愛知県弥富市にあります。変則開催時を除いて、月に2度ほど開催されます。開催中は火~金曜の4日間が基本となっています。
中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較すると、売上こそ浦和競馬場と肩を並べる売上がありますが、競走馬のレベルの面ではあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
また名古屋競馬場には、現状では最も大きな賞金額となるJpnⅠのレースありませんが、「中長距離のダート路線の馬」が集う名古屋グランプリ(JpnⅡ)が開催されています。
現在はコロナの影響で、入場者数はやや目減りしてはいるものの、コロナ渦でも開催日数を精力的に増やしながら、10万人以上のお客さんを呼び込めていますし、売上も約2倍に伸びているので、
南関では物足りない中級者以上の人にオススメの競馬場です。
2022年4月25日からナイター開催がスタートしました。冬季+αでの開催となるようですが、今後の売上に期待ですね。
8位 佐賀競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | 佐賀記念(JpnⅢ) 3200万円 サマーチャンピオン(JpnⅢ) 2200万円 九州ダービー栄城賞(重賞) 1000万円 |
売上額 | 589億9696万5300円 |
開催日数 | 113日 / 年 |
入場者数 | 24万0841人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.9% |
売上 | 299億6010万1600円 |
開催日数 | 109日 / 年 |
入場者数 | 29万3142人 / 年 |
ネット投票率 | 79.4% |
佐賀競馬場の所在地は、佐賀県鳥栖市にあります。変則開催時を除いて、基本的には中央競馬に日程を合わせた毎週土日の開催と、プラスαで2週間に1回の金曜の開催を合わせた、平均2.5日間が基本となっています。
地方競馬の中でも大井競馬場に続いて、入場者数が多い競馬として有名で、2021年度はコロナの影響を少なからず受けながらも入場者数が地方競馬で1位でした。
中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較すると、競走馬のレベルは高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
また佐賀競馬場には、現状では最も大きな賞金額となるJpnⅠのレースありませんが、夏と冬にサマーチャンピオン(JpnⅢ)と、佐賀記念(JpnⅢ)の、2つの交流重賞が開催されています。
現在はコロナの影響で、入場者数はやや目減りしてはいるものの、名古屋競馬場と同様に、コロナ渦でも開催日数を精力的に増やしながら、24万0841人ものお客さんを呼び寄せていて、売上も約2倍に伸びているので、
南関では物足りない中級者以上の人にオススメの競馬場です。
1月~9月が「最終レース19:15発走」の薄暮競走、10月~12月が「最終レース20:40発走」のナイター競走となってます。
9位 門別競馬場の売上と評価
オススメ度 | 4.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | ブリーダーズゴールドカップ (JpnⅢ) 3100万円 北海道スプリントカップ (JpnⅢ) 2200万円 エーデルワイス賞 (JpnⅢ) 2000万円 |
売上額 | 518億5011万6930円 |
開催日数 | 82日 / 年 |
入場者数 | 1万7781人 / 年 |
ネット 投票率 | 95.2% |
売上 | 329億9935万2360円 |
開催日数 | 80日 / 年 |
入場者数 | 5万9545人 / 年 |
ネット投票率 | 85.7% |
門別競馬場の所在地は、北海道沙流郡日高町にあります。変則開催時を除いて、同じ北海道内の競馬場の帯広競馬場と交互にスケジュールが組まれ、4月中旬~11月初旬までの間、毎週開催されます。開催中は火~木曜の3日間が基本となっています。
牧場が多く馬が育ちやすい環境が整っている北海道ということもあり、競走馬のレベルも南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)で勝ち負けになる位の素質の高い馬が比較的多く、門別競馬場で好成績を挙げて、南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)へ転入してくる馬もよく見かけます。
特に有名なのが、門別競馬場を運営するホッカイドウ競馬に所属したまま、中央競馬で活躍し、後に海外GⅠを勝った『コスモバルク』です。この馬は有馬記念にはなんと6年連続で出走したり、ホッカイドウの星として、今でも語られることの多い名馬です。(2009年で引退しています)
そんな門別競馬場は、人気の高さから大手競馬新聞などでも力を入れて現地の情報を集めてくれているところもあるので、予想する上での材料はある程度揃っていると言えます。
現在はコロナの影響で、入場者数が約5分の1となりましたが、それでもネット投票に支えられて売上は伸びているので、園田競馬場と同じように、
南関からステップアップしたい人にオススメの競馬場です。
高知競馬場や、船橋競馬場に続いて「1年中ナイター開催※1」となっています。
※1…開催日によって変動となることがあります
10位 帯広競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.5 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP4) | ばんえい記念(BG1) 1000万円 帯広記念(BG1) 500万円 天馬賞(BG1) 300万円 ヒロインズカップ(BG1) 300万円 |
売上額 | 512億8603万2600円 |
開催日数 | 152日 / 年 |
入場者数 | 16万9436人 / 年 |
ネット 投票率 | 91.6% |
売上 | 291億0028万4700円 |
開催日数 | 150日 / 年 |
入場者数 | 32万4477人 / 年 |
ネット投票率 | 82.3% |
帯広競馬場の所在地は、北海道帯広市にあります。変則開催時を除いて、同じ北海道内の競馬場の門別競馬場と交互にスケジュールが組まれ、毎週開催されます。開催中は土~月曜の3日間が基本となっています。
北海道にある競馬場は、帯広競馬場と門別競馬場の2つがあり、門別競馬場では平地競走、帯広競馬場では直線200mのみのコースで騎手の乗ったソリを引いて走る障害競走が見どころの競馬場となっています。
「動いては休み、休んでは動く」といった、ゆっくりと独特なレースですが、馬体ががっしりとした大型馬を一目見ようと遠方から来るお客さんも多く、売上が同水準の門別競馬場よりも、現地での入場者数は門別競馬場の5倍以上も集まっています。
また人気の高い北海道エリアの競馬場だけあって、大手競馬新聞などでも力を入れて現地の情報を集めてくれているところもあるので、予想する上での材料はある程度揃っていると言えます。
現在はコロナの影響で、入場者数が約半分となりましたが、コロナ渦でも精力的に開催日数を更に増やし、地方競馬で1位となったことで売上も倍増しているので、
競馬に新しい楽しみを見出したい人にオススメの競馬場です。
大井競馬場や、川崎競馬場のように「1~3月は昼開催、4月~12月はナイター開催※1」となってます
※1…11月下旬~12月は1時間繰り上りの準ナイター。開催日によって変動となることがあります
11位 盛岡競馬場の売上と評価
オススメ度 | 3.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP3) | マイルCS南部杯 (JpnⅠ) 6000万円 クラスターカップ(JpnⅢ) 2800万円 マーキュリーカップ(JpnⅢ) 2800万円 |
売上額 | 345億2094万2000円 |
開催日数 | 66日 / 年 |
入場者数 | 8万8343人 / 年 |
ネット 投票率 | 86.8% |
売上 | 220億6092万8400円 |
開催日数 | 65日 / 年 |
入場者数 | 12万5339人 / 年 |
ネット投票率 | 73.7% |
盛岡競馬場の所在地は、岩手県盛岡市にあります。変則開催時を除いて、同じ岩手県内の競馬場で水沢競馬場と交互にスケジュールが組まれ、5月中旬~11月中旬までの間、ほぼ毎週開催※1 されます。開催中は日~火曜の3日間が基本となっています。
※1…開催期間中に不定期で、水沢競馬場と開催が入れ替わる場合もあります
盛岡競馬場は、地方競馬で唯一「JRA東京競馬場と姉妹提携」を結んでいる競馬場で、地方競馬では唯一の芝コースを実装している競馬場です。
中央競馬のトップ角である、東京競馬場のお墨付きがあるからこそ、南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)に負けないくらいの高い交流重賞レースも多く、地方競馬版の「マイルチャンピオンシップ」に匹敵する年末のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)が開催されています。
ですが競走馬のレベルの面では、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
現在はコロナの影響で、入場者数はやや目減りしていますが、それでもネット投票に支えられて売上は約1.5倍に伸びているので、
南関では物足りない中級者以上の人にオススメの競馬場です
浦和競馬場のように「ナイター開催がなく、1年中昼開催」となっています。
12位 金沢競馬場の売上と評価
オススメ度 | 2.5 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP6) | 白山大賞典 (JpnⅢ) 2100万円 百万石賞(重賞) 700万円 石川ダービー(重賞) 700万円 イヌワシ賞(重賞) 700万円 北國王冠(重賞) 700万円 中日杯(重賞) 700万円 |
売上額 | 313億9552万0400円 |
開催日数 | 87日 / 年 |
入場者数 | 13万7307人 / 年 |
ネット 投票率 | 89.6% |
売上 | 203億0762万1400円 |
開催日数 | 84日 / 年 |
入場者数 | 20万7202人 / 年 |
ネット投票率 | 77.3% |
金沢競馬場の所在地は、石川県金沢市にあります。変則開催時を除いて、3月中旬~12月下旬までの間、ほぼ毎週開催されます。開催中は日と火曜の2日間※1 が基本となっています。
※1…開催日によって曜日が変わったり、週3日の開催となる場合があります
高知競馬場と同様に、中央競馬との交流重賞が1レースだけとなっていて、競走馬のレベルの面でも、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
現在はコロナの影響で、入場者数はやや目減りしていますが、それでもネット投票に支えられて売上は約1.5倍に伸びています。ただし、騎手の面でもやや波乱が起きやすい傾向も見て取れるので、
腕試ししてみたい中級者以上の人にオススメの競馬場です
浦和競馬場や、盛岡競馬場のように「ナイター開催がなく、1年中昼開催」となっています。
13位 姫路競馬場の売上と評価
オススメ度 | 2.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP4) | 白鷺賞 (重賞Ⅰ) 1000万円 兵庫ウインターカップ (重賞Ⅰ) 600万円 兵庫クイーンセレクション (重賞Ⅱ) 500万円 兵庫ユースカップ (重賞Ⅱ) 500万円 |
売上額 | 267億4446万6800円 |
開催日数 | 39日 / 年 |
入場者数 | 4万2326人 / 年 |
ネット 投票率 | 89.9% |
売上 | 53億8758万5500円 |
開催日数 | 12日 / 年 |
入場者数 | 2万2384人 / 年 |
ネット投票率 | 80.1% |
姫路競馬場の所在地は、兵庫県姫路市にあります。変則開催時を除いて、兵庫県内の競馬場(園田、姫路)の中から、園田3:姫路1の割合で年間スケジュールが組まれ、主に1月中旬~4月中旬頃※1まで毎週開催されます。開催中は園田競馬場と足並みを揃えた火~木曜の3日間が基本となっています。
※1…年度により開催日程が変動することもあります
中央競馬との交流重賞は1レースも無く、賞金の高いレースも今のところ開催がありません。
競走馬のレベルの面でも、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
開催を再開した2020年と比較すると、開催日数を徐々に増やながら、売上を伸ばしていますが、騎手や馬のコース慣れの面でやや不安が残り、「異様な荒れ方をする」「全然当たらない」などの声もあることから、予想する上での難易度が上がってくるので、
腕試ししてみたい上級者の人にオススメの競馬場です
浦和競馬場や、盛岡競馬場や、金沢競馬場のように「ナイター開催がなく、昼開催のみ」となっています。
14位 水沢競馬場の売上と評価
オススメ度 | 2.5 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP4) | シアンモア記念 (MⅠ) 1000万円 東北優駿(岩手ダービー) (MⅠ) 1000万円 一條記念みちのく大賞典 (MⅠ) 1000万円 桐花賞 (MⅠ) 1000万円 |
売上額 | 229億9392万4700円 |
開催日数 | 61日 / 年 |
入場者数 | 8万1940人 / 年 |
ネット 投票率 | 83.9% |
売上 | 136億6411万3800円 |
開催日数 | 50日 / 年 |
入場者数 | 9万8998人 / 年 |
ネット投票率 | 68.4% |
水沢競馬場の所在地は、岩手県奥州市にあります。変則開催時を除いて、同じ岩手県内の競馬場で盛岡競馬場と交互にスケジュールが組まれ、2月以外で盛岡開催のない週に、ほぼ毎週開催※1 されます。開催中は園田競馬場と足並みを揃えた土~月曜の3日間が基本となっています。
※1…開催日によって変動となることがります
中央競馬との交流重賞は1レースも無く、賞金の高いレースも今のところ開催がありません。
競走馬のレベルの面でも、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとあまり高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
現在はコロナの影響があっても、地元での人気から入場者数をほとんど落とさず、売上も伸びているので、盛岡競馬場と同じで、
腕試ししてみたい中級者以上の人にオススメの競馬場です
浦和競馬場、盛岡競馬場、金沢競馬場、姫路競馬場のように「ナイター開催がなく、昼開催のみ」となっています。
15位 笠松競馬場の売上と評価
オススメ度 | 2.0 / 5.0 |
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最高賞金 (重賞TOP4) | オグリキャップ記念 (SPⅠ) 1200万円 笠松グランプリ(SPⅠ) 1000万円 東海ゴールドカップ (SPⅠ) 700万円 |
売上額 | 133億7862万6700円 |
開催日数 | 35日 / 年 |
入場者数 | 2万9257人 / 年 |
ネット 投票率 | 89.8% |
売上 | 257億8001万8900円 |
開催日数 | 91日 / 年 |
入場者数 | 8万7911人 / 年 |
ネット投票率 | 78.5% |
笠松競馬場の所在地は、岐阜県羽島郡にあります。変則開催時を除いて、月に2度ほど開催されます。開催中は月~金曜の間で3~5日間※1 が基本となっています。
※1…開催日によって変動となることがります
中央競馬との交流重賞は今のところありませんが、レベルの高い騎手が多く在籍していたのが笠松競馬場でした。
出走したレース全てで連対した、歴史的な名馬ダイワスカーレットの主戦でも有名な「安藤勝己」元騎手や、中央競馬で活躍している「柴山雄一」騎手も笠松競馬場の出身となっています。
また全国で売上最下位の競馬場である「笠松競馬場」でデビューし、後に中央競馬へ移籍して、国内の最高賞金レース「有馬記念」を勝った
『オグリキャップ』は今も語り継がれている名馬です。
成績最下位のビリから東大に受かる「ビリギャル」みたいな感じだウマね
ちなみに人気のウマ娘から出てるシリーズの『シンデレラグレイ』っていう漫画は、この笠松競馬場を舞台にした漫画で、オグリキャップが有馬記念を勝つまでのシンデレラストーリーを描いたものだよ
……まだ読んでないけど、なんか鳥肌たったウマぁ
私は全部読んだけど、もっと鳥肌とまらないよ
最近の笠松競馬場の競走馬レベルは、中央競馬のお膝元と言われる南関東競馬(大井、川崎、船橋、浦和)と比較するとそこまで高くはなく、大手競馬新聞などでも情報が控えめなことから、予想する上での材料は少なめと言えます。
現在はコロナと不祥事の影響があり、2021年度は地方競馬で唯一、売上がコロナ前を大幅に下回りました。何の影響もなく今後の運営が円滑に出来るのかは、やや不安が残るところはあるので、
ネット上で聖地巡礼したい人だけにオススメの競馬場です
浦和競馬場、盛岡競馬場、金沢競馬場、姫路競馬場のように「ナイター開催がなく、昼開催のみ」となっています。
この記事のまとめ
全国にある地方競馬全15場の売上について、その評価と特徴などを見てきましたが、最後に比較しやすいように一覧表でまとめてみました。1行目をクリックタップすると項目ごとに並び替えもできますので、ぜひご活用してみて下さい。
競馬場名 | 地区 | 売上(現在) | 売上(コロナ前) | 伸び率 | 開催時間 | 難易度 | 星評価 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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帯広競馬場 | 北海道 | 51286032600 | 29100284700 | 176.2% | 両方 | 中級 | 3.5 | ||||||||||||
門別競馬場 | 北海道 | 51850116930 | 32999352360 | 157.1% | ナイター | 初級 | 4.0 | JpnⅢ | JpnⅢ | JpnⅢ | JpnⅢ | ||||||||
盛岡競馬場 | 岩手 | 34520942000 | 22060928400 | 156.5% | 昼 | 中級 | 3.0 | JpnⅢ | JpnⅢ | JpnⅠ | |||||||||
水沢競馬場 | 岩手 | 22993924700 | 13664113800 | 168.3% | 昼 | 中級 | 2.5 | ||||||||||||
浦和競馬場 | 南関東 | 66592242620 | 55614145640 | 119.7% | 昼 | 初級 | 4.0 | JpnⅡ | JpnⅢ | JpnⅡ | |||||||||
船橋競馬場 | 南関東 | 84076804290 | 62843900870 | 133.8% | ナイター | 初級 | 4.0 | JpnⅡ | JpnⅢ | JpnⅠ | JpnⅡ | JpnⅢ | |||||||
大井競馬場 | 南関東 | 178970065940 | 144698761700 | 123.7% | 両方 | 初級 | 4.5 | JpnⅢ | JpnⅢ | JpnⅠ | JpnⅠ | JpnⅡ | JpnⅠ | ||||||
川崎競馬場 | 南関東 | 93198440340 | 74716612510 | 124.7% | 両方 | 初級 | 4.0 | JpnⅠ | JpnⅡ | JpnⅡ | JpnⅢ | JpnⅠ | |||||||
金沢競馬場 | 石川県 | 31395520400 | 20307621400 | 154.6% | 昼 | 中級 | 2.5 | JpnⅢ | |||||||||||
笠松競馬場 | 岐阜県 | 13378626700 | 25780018900 | 51.9% | 昼 | 上級 | 2.0 | ||||||||||||
名古屋競馬場 | 愛知県 | 62110401100 | 38088329100 | 163.1% | 両方 | 中級 | 3.0 | JpnⅢ | JpnⅢ | JpnⅡ | |||||||||
園田競馬場 | 兵庫県 | 94483234400 | 74791851400 | 126.3% | 両方 | 初級 | 3.5 | JpnⅡ | JpnⅡ | JpnⅢ | |||||||||
姫路競馬場 | 兵庫県 | 26744466800 | 0 | - | 昼 | 上級 | 2.0 | ||||||||||||
高知競馬場 | 高知県 | 93905490600 | 49643693100 | 189.2% | ナイター | 中級 | 3.0 | JpnⅢ | |||||||||||
佐賀競馬場 | 佐賀県 | 58996965300 | 29960101600 | 196.9% | ナイター | 中級 | 3.0 | JpnⅢ | JpnⅢ |
地区……競馬場のエリア
売上(現在)……2021年度の売上
売上(コロナ前)……2019年度の売上
伸び率……2019年比での売上割合
開催時間……昼 or ナイター or 両方
難易度………予想難易度(初級~上級)
星評価………オススメ度を転記
1月~12月…JRA交流重賞の開催月をJpnⅠ~Ⅲで表記
競馬予想も参考にしてみて下さい
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